憧れのスティーブ・クーニー

憧れのスティーブ・クーニー

ドレッドヘアーとヒッピー風のファッションが印象的なギタリストであるスティーブ・クーニーを最初に知ったのはペグリー&クーニーのアルバムからだったと思う。調べると1996年にアルバムが出ている。シェイマス・ペグリーというアコーディオン弾きとの二人組。超絶技巧だけど、田舎くさい温かみもあって軽快なポルカは他のグループではなかなか出せない味を出している。シェイマスの歌もいいし。

確かアルバムが出た直後にプランクトン企画の来日公演があり、これも少し調べると1998年の5月に行われたアルタン祭りにて、直前にスティーブ・クーニーは病気で来日ができなくなり、かわりにジム・マレイが代役を務めたそう。ジム・マレイは当時21歳でクーニーの弟子だったとのことでの代役だが、その後の活躍はみなさんご存知の通り。僕も近所のセシオン杉並に観に行った記憶がある。確かAnamが前座だった思う。このバンドもいいバンドだった。
スティーブ・クーニーのギターの演奏スタイルというのは少し変わっていて、伴奏を行う時はガットギターが多い。ガットギターをチャキチャキとかき鳴らして、リズムを作る。本人談ではドラムのスネアやハイハットの代わりだそうだ。上記のジム・マレイがガットギターを使っているのもその教えを受けてのことだろうか。アイルランドのほとんどのギタリストはスチール弦のギターを使っているのだが。
というわけで結局スティーブ・クーニーの演奏は実際には観れていないのだけど、ずっと憧れのギタリストであった。最近のyoutubeでもいい動画がたくさんあがっている。特にこれには感動した。

Iarla Ó Lionáird and Steve Cooney - Mo Ghile Mear | #Courage2020
https://youtu.be/ewy_gMVKg8M

ここで歌っているおじさん(ラウラ・オ・リオネードと読むのだろうか?)は、僕は知らなかった人だが、なんとあのアフロ・ケルト・サウンドシステムのメンバーだった人らしい。しかし元々シャーン・ノスの歌手としても有名な人とのことでここでの歌も本当に素晴らしい。そしてスティーブ・クーニーのギター、ここでは鉄弦のギターで、いつもとは違った控えめで優しい静謐なギター。とてもカッコいい。こういうギターが弾けるようになりたい。そしてここで弾いているギターが、アイルランドのメーカー、Mcilroy Guitars (マキルロイ・ギターズ)である。モデルははっきりしないが、店にあるA25Cに似ている。恐らくそうなのではないだろうか。ご興味のある方はぜひ今のうちに。なかなか日本には入ってこないと思いますので。
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