祝来日！ 行くぞKneecap

映画「Kneecap」を観ました。正直なところ、もう少しアマチュアな、DIYな、学芸会ノリなものを期待していたのだが、全然そんなことはない、垢抜けた、洒落たセンスの商業映画みたいだった。とても楽しめた。

とにかく「笑うところ」がたくさんある。
映画は自分たちの生い立ちから始まる。赤ん坊だった自分を抱いた若い母が森の中のぬかるみを歩いている。父親が森の中の神聖な岩の上で洗礼を受けさせたかったからだという。そして洗礼を受けるその瞬間、天上から光が降り注ぐ。神の光だ、と思ったらイギリス軍のヘリコプターからサーチライトであった。リパブリカンのゲリラ活動とでも思われたようだ。父親は天に向かって中指を突き立てる。

物心ついた幼年時代、教会のミサに嫌々出席して外のベンチに座っていると、警察に追われた若者に小さな包みを渡される。開けてみると、乾燥した草の塊である。それに教会の蝋燭で火をつけてしまう。煙でもうもうとした教会の中で、礼拝に集まっていた老若男女はみんな、どんどん恍惚としていく。

心温まるような場面もある。例えばバンドを組んで初めてライブをやることになったパブで、薬と酒で弾けて店をめちゃくちゃにしてしまう。翌日、二日酔いの三人でバブの店主のお爺さんに怒られながら店の掃除をする。きっと本当にあったエピソードなんじゃないだろうか。

マイケル・ファスベンダー演じる父親は、警察から逃げるために事故死を装って長期間潜伏している。自分の夫が生きているのに死んだことになっているという状況によって母親は自閉症となり、家から一歩も外に出なくなってしまう。しかし、息子たちがギグをやる、と聞いて、その宣伝のため初めて化粧をし、家を出て、近所に息子たちの宣伝をして回る。それによって噂が噂をよび、ギグはソールドアウト、大盛況となる。

春ねむりさんがこの映画を見ての感想「アナキズムはケアとユーモアだよなあ」が本当に的を得ていると思った。

この映画でテーマ曲のように歌われている「C.E.A.R.T.A.」という曲。しかしアイルランド語である。何を言っているのかさっぱりわからない。アイルランド語の英訳があったので、それをAIで日本語に訳してみた。ちなみに「C.E.A.R.T.A.」はアイルランド語で「権利」「R.I.G.H.T.」である。

そして、Xを見てたらこんなニュースが。

 2026年1月4日来日決定！
ここまできたら行くしか無い！早速友達誘ってチケットゲットしました。楽しみだ。
僕らの世代としてはペットショップボーイズも楽しみだ。きっとみんなでウエストエンドガールを合唱するのだろう。

そして、新曲だそうです。

「Sayonara」、さよなら？、いや、まだ来てないじゃん、それをいうなら「Konnichiwa」でしょ！！

しかし、このPVに出てる女性、見覚えがあると思ったら、「デリーガールズ」でミシェル役だったジェイミー・リー・オドネルじゃないか！！