祝来日!温室育ちのリアム・オ・メンリィ

祝来日!温室育ちのリアム・オ・メンリィ

毎年楽しみにしている「ケルティック・クリスマス」公演。

今年は常連のシャロン・シャノンに加え、リアム・オ・メンリィ、ザ・ステップクルー、クレア・サンズ、そして特別ゲストにポール・ブレイディと言うメンツである。ポール・ブレイディは大ファンなので、ソロ公演に行こうか迷ったが、そんなぜいたくもできないよな、と断念した。でもチケットを買った12/6の公演には特別ゲストで参加、とのことで、とても楽しみだ。今回シャロン・シャノンはお姉さんのメアリーの息子、キリアン・シャノンと共演する予定だという。僕のゴールウェイの友達は学校の先生をやっていて、彼女のお子さんを教えたので、メアリーと知り合いだ、と言っていた。まさかその子がキリアンなのかもしれない、今度機会があったら聞いてみよう。またクレア・サンズのことはよく知らなかったが、少し動画を見たらカッコ良いではないか。今度じっくり研究してみようと思う。

リアム・オ・メンリィを観るのも実は初めてだ。ホット・ハウス・フラワーズ(以下HHF)は当時聞いたが、その後の彼のことは正直なところあまりわかっていない。しかし、ずっと音楽に関わり続けていることは知っている。改めて彼のことを調べてみようと思った。

まずは一世を風靡したこの曲、聞いたことがあるでしょう。

1987年に発売だから、この映像のリアム(1964年生まれ)は23才と言うことになる。やっぱり若々しい。1988年に発売されたデビューアルバム「People」は大ヒットし、アイルランドで年間アルバムランキング1位、イギリスで2位を獲得したそうだ。

まだデビューしたての頃、U2のボノがテレビで彼ら見て気に入り、レコードデビューに導いた、と言うエピソードがあるそうだ。なんというか、それまでのアフターパンクのバンドとは、ソウルフルな歌とテクニックのあるバンドの演奏が一味違った。

なんとなくWaterboysの音楽と似ている、と思った。

Waterboysのデビューは1983年、と少し早いが、ビックミュージックと呼ばれたあの壮大な音楽から距離を置き、アイルランドに渡ってセッションを繰り返していたのが1986年あたりである。そしてその中から生まれたのが「Fishermans Blues」、1988年の発売だ。

ちょうどHHFのファーストアルバムが発売された時期と重なる。あの狭いダブリンで鉢合わせにならないと考える方が難しい。しかしこの二つのバンドに何かつながりはないのだろうか、と探したが見つからなかった。

リアム・オ・メンリィは、子供のころ父親の影響でダブリンのアイルランド語の学校に通い、流暢に話すことができると言う。よくアイルランド語で伝統曲を歌っているのも目にする。

またバウロンも上手で、18歳未満の大会で優勝したこともあるという。なんともトラディショナルな教育を受けた少年時代であったようだ。少し探すとバウロンを叩いている映像もあった。

10代で幼馴染のケヴィン・シールズとドラマーのコルム・オ・シオシグと共に、ザ・コンプレックスというバンドを結成したが、その後脱退したシールズとオ・シオシグの二人はあのマイ・ブラディ・バレンタインを結成したのだという。

HHFは1988年の1stアルバムの後、1990年と1993年にアルバムを出し、その後数年間の活動休止期間を挟んで1998年にアルバムを一枚出す。その後、時間は開くが2004年と2016年にアルバムを出している。
それぞれの曲を聞いてみる。

Home 1990年

有名なカバー。2017年に再びヒットしたという。

Songs from the Rain 1993年

ブルース・スプリングスティーンかと思うようなパッションである。

Born  1998年

なんだか急にイギリスのロックバンドのような音になっている。オアシスかと思った。

Into Your Heart 2004年

2004年にTVショーに出演した時の映像。今気づいたがリアムの左でコーラスをやっているのは映画「コミットメンツ」のバーニー役のブロナー・ギャラガーではないか。

Let's Do This Thing 2016年

もう完全に成熟した大人の音楽である。しかし後半のシャウトはリアムらしい。

駆け足だが、なんと30年にもわたる活動である。もうそれだけで褒めたくなってしまう。
1964年生まれ、今年61歳、クリスマスにはきっと素晴らしい年季の入った歌を聞かせてくれることだろう。楽しみだ。

最後に大好きなこの曲。


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