グレン・ハンサードが亡くなったというニュースがSNSのタイムラインに溢れている。正直に告白すれば、僕は彼のことが大好きなわけではなかったけれど、56歳という若さ、そして現在のアイルランドでの現役ベテランシンガーとしての立ち位置を考えると、大きなニュースであろうことはよく理解できる。
このニュースでも書かれているが、彼のことを最初に観たのは、あの名作映画「コミットメンツ」である。彼はギタリスト、アウトスパン役として出演している。ナヨナヨとして、女の子にモテず、イジメられっ子のキャラクターである。こちらの動画の真ん中で呆然としている長髪がグレン。
出世作の2007年の「Once ダブリンの街角で」も、もちろんリアルタイムで観た。主演をしたその映画の主題歌も彼自身の作曲だ。
しかし特にこの数年、彼のことを良く観たのは、ポーグスのシェイン・マクガワンの葬儀や、追悼コンサートで歌う姿であった。彼とポーグスには直接の関係性はなかったと思われるが、きっと彼自身がポーグスの大ファンであったのだろうと思う。葬儀のクライマックスで、クリスマスソング、フェアリーテール・オブ・ニューヨークをリサ・オニールとデュエットしている。
また、別の映像ではロカビリー歌手のイメルダ・メイとのデュエット。この動画は歌がアグレッシブでとてもかっこいい。これはシェインの死の前、2019年のチャリティイベントの様子だ。
ブレンダン・ビーハンのAuld Triangleを大御所を率いて演奏している。グレン・ハンサードとしても鼻が高かったことだろう。この映像は2014年、マイケル・D・ヒギンズがアイルランド大統領として歴史上初めて英国へ国賓として訪問する、という出来事を祝って行われた祝賀会だという。なぜそれが初めてなのか、ということを考えるとイギリスとアイルランドの歴史的な関係性に思いを馳せてしまう。
X上に流れてきたいくつかの映像。
エディ・ヴェダーとスプリングスティーンの歌をデュエットしている。
彼のトレードマークとなっている穴の空いたギターはタカミネだ
トラッドも歌っている
若い頃のハンサード
いろんな映像を観ているうちに好きになってきてしまった・・・どうか安らかに。